幾つになっても、小学校や中学校のことは妙に覚えているものです。かしこまった教室もそうぞうしい校庭もなつかしく甦ります。大田区の学校を、時に訪れて、希望に満ちた若い世代の営みを取材や見学させていただきましょう。そこには溢れるエネルギーと明るい未来を感じることができると思います。(編集部)
〜大田区立入新井第一小学校〜
大田区で一番歴史のある入新井第一小学校(大田区大森北4-6-7)は今年で134周年を迎えます。昔、大森駅近辺を『入新井』と呼んでいたことからこの名前がついたそうです。
伝統ある入新井第一小学校は、桜と桐を校章のモチーフとしております。これは入新井第一小学校のルーツにあたるいわ い磐井小学校と新泉小学校両校(共に明治8年創立)が、明治44年(1911)に荏原郡入新井尋常小学校として開校した時に、それぞれの校章を合わせてつくられたものです。現在の様子を小黒仁史校長にお伺いしました。
教育目標として、@健康で明るい子ども、A良く考えて行動する子ども、B進んで仕事をする子ども、C仲良く助け合う子ども、の4つを揚げています。
その教育目標を達成する為に様々な特別活動を行っています。
その中でも、『異学年交流〜なかよし班〜 共遊び・給食』は、班という単位で上級生にはリーダー役として、下級生には面倒を見てくれる上級生への感謝と尊敬の心を育てるための取り組みで、大変感銘を受けました。
また、地域との交流にも積極的で定期的に班別での校外の清掃を実施し、地域の一員であることの連帯感・地域愛と勤労奉仕の精神を育て、近隣児童相互の親しみを深めています。
勉強面では、「子どもが自主的に疑問をもち、自主的に自分の考えを他のお友だちと考えることで、さらなるレベルアップを図ること」を『学び合い』と称し、教育のモットーとしています。
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| 「伝え合い」を取り入れた授業の様子 |
私も子どもを持つ親として「子どもを安心して預けることができる学校」と感じたのは、小黒校長のお話の中にあった子どもたちの「出番と居場所」というキーワードでした。この「出番(それぞれの子どもたちが個性を活かせる機会を提供すること)と居場所(友だち・先生とのふれあい、安心できる場所の提供)」は、子どもたちがいきいきと学校生活を送るために大切で不可欠なことだと思いました。
取材に伺ったときにも、小黒校長はサマースクールに参加されている真っ最中にもかかわらず、お忙しい中、時間を取っていただきました。
これからもずっと地域に根付いた子どもたちに『出番と居場所』を提供する場であって欲しいと思います。
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| 「第2回おおたユニバーサル駅伝大会」開会式(左 : 筆者、右 : 松原大田区長) |
長い間、教育現場にどっぷり漬かっていた私は11年前に早期退職し、健康づくりのスペシャリストになろうと社会に飛び出しました。在日という複雑な歴史と差別という壁を背負いながらも、そんなハードルを超えて「誰もが自分らしく生きていける社会」を目指したNPO活動に出会い、2005年まで新宿区を拠点に仕事や様々な活動をしてきました。特に2000年から静岡県の東伊豆町で、2002年からは新宿区にてユニバーサルスポーツイベントに関わり、様々なハンディがあってもスポーツを楽しみ、支え合うことの心地よさを参加者と共に、体験してきました。そんな中で、ふと自分の住んでいる地元を振り返ると、何も知らないことに気づき、これではいけない、と2005年には地元で講師派遣業を起こしました。貸館利用のために初めて入った大田文化の森で、まちづくり実行委員の方に出会いました。そして、2年間まちづくり活動に参加しながら仲間を集い、2008年6月には、行政、企業、団体などの支援や協力をいただき、「第1回おおたユニバーサル駅伝大会」を大田区平和島公園にて開催することができました。今年6月には第2回大会も無事終了し、多くの人たちとのネットワークを広げることができました。世界一速いスピードで高齢化が進んでいる日本で、今必要なことは、誰もが元気に自分らしく暮らしていける社会の仕組みを整えていくことです。そして、自分の良さを生かしながら人のためになる仕事や活動を生涯続けることができたら最高です。これからも文化の森からみんなで元気な活動を発信し、誰もが元気になるユニバーサルスポーツの普及に取り組んでいきます。