大田文化の森運営協議会の活動をお知らせする情報誌「おおた文化の森」Vol.42冬号

なでしこジャパン丸山桂里奈、母娘の絆

丸山桂里奈さんと丸山愛子さん  優勝以来、世間の脚光を浴び続ける桂里奈さんに慶子さんの心配は消えない。「この子は神経が細やかで、思いやりのある子。団体生活の中で成長してきたと思うのですが、プレッシャーはどうなんでしょうかね」。元モデルだった慶子さんにしてみればバレリーナにでもという思いもあったようだが、幼稚園のころはテニス、小学校に入ると男児に交じってサッカーを始め、後に東京ガスサッカースクールに所属して中学時代には読売メニーナ(読売ベレーザの下部チーム)に入団。「みんなで勝利を分かち合う喜びを知り、サッカーに惹かれていきました。男子に混じっても苦労した事はなく、やっていたから素早いサッカーに身体が慣れたと思います」と桂里奈さん。
 高校はメニーナの関係者が進めるエリートコースを選ばず、現・村田女子高校に進学。3年の時には全国3位になって頭角を現し、日本体育大での活躍が女子日本代表へと繋がった。「高校生のころ、大田区山王にある急坂を連日のように百回ダッシュしているトレーニング姿を見て、この子のガンバリ精神を見直した」と慶子さん。娘にとっては「ずっと両親が支えてくれたから」と感謝の気持ちを持っていたが、「何事にもチャレンジし、最後まで諦めないというのが私の信条。とても嬉しかったです」と今でも忘れられない思い出だという。
 世界一への難敵、準々決勝の地元ドイツ戦で決めた彼女のゴールはまさに決勝点となった印象的シーン。「今は怪我をしているのでしっかりリハビリをして治し、今年ロンドン五輪に出場するのが最大の目標。プライベートですか? 明るく笑いの絶えない家庭を築きたいですが、結婚するにはまず相手探しからです(笑い)」。
そんな娘に慶子さんは「早く孫の顔を見せてよ」と目を細めていた。

今年の干支、「辰」と「龍」に思う

お店の前で、ご本人 巨匠川端龍子は大田区新井宿に住み、よく龍像を画いた。戦さが終わった年、戦火に荒廃した災禍を悼んで失意から悔恨と慙愧を拭い去るように、甦り天に昇る機を窺い霊妙の力を秘めてうずくまる雌伏の姿「臥龍」の筆をとった。さらに龍子は池上の祖師堂の伽藍を飾る「水龍」の図を画いた。渦巻く奔流の飛沫を浴び天空に舞い上がるこの「龍」が彼の絶筆となった。未完の画龍の点睛は奥村土牛の筆になったという。伽藍の天蓋に眼をやると、畏敬に満ち衆生をへいげいするような「龍像」が彫り刻まれている。私たちを護り霊験をもたらすように「龍」は身近に在る。
 めぐりくる今年「辰」を迎える。中国古代の遺跡から発掘された紀元前十五世紀頃の甲骨片に「辰」と「龍」の名が彫り遺されている。古代の人々は日・月・星を仰ぎ、予兆を識って運勢を占い、処世し己れを律して、また望みをかけた。
 古人が崇めた木星が天を十二年かけ一巡する事からそれぞれの歳次に「辰」を五位におき、子から亥までの十二支の古字をあて呼称した。起源に諸説もあるが、後の世に十干と結び暦法にも用いられ、また「辰」は年月日・時・方位また星などを示すようにもなった。
後に暦をあまねく周知するため、判り難い十二支の古字に動物像の呼称をつけ「辰」に「龍」をあてた。その十二獣の中で「龍」のみが想像上の神秘的な動物であることから、神話や伝説を生む因ともなった。我が国にも伝来して多くの俗話や迷信なども語られるようにもなった。何故か「辰」と「龍」の意のいわれ因縁は定かでない。くる年「龍」の霊験にあやかって瑞兆(良い事が起こる前兆)がおとずれるように願いたい。

神 甲太郎/文化プレーヤー
元気印文化プレーヤー

歌って笑顔、元気な「森のこだま」

文化プレーヤー 篠崎 奈那子 皆さん、お元気ですか。寒暖の差、厳しい昨今です。お身体大切になさって下さい。
この原稿依頼が、私のところに来た時、まず頭に浮かんだのは、毎月第4水曜日に行われている「森のこだま」の皆さんとの事です。知人から声が掛かり、お手伝いをさせて戴いてから11年目を迎えました。スタート時は、合唱したいと参加される人たちがスタジオに入りきれず、大部屋の多目的室に移り、今は毎回200名を超えて入りきれない時はどうしようと思うくらい盛況で、私には大切な仲間です。
 明るい笑顔で歌ってます。元気です。一緒にやっているプレーヤーの仲間にも支えられています。 スタートから11年経ってますが、参加される皆さんが一緒に歌って盛り上がることで元気が出る【歌の力】は今も昔も変わっていないような感じです。文化の森運営協議会発足と同じ歴史をたどる「森のこだま」。昨年11月13日に開催された、文化の森収穫祭の舞台にも立たせていただきました。東日本大震災で亡くなられた方がお星様になったのか、星の数が増えたようです。「見上げてごらん 夜の星を」と心を込めて、歌声が届くよう祈っていました。

文化プレーヤー 篠崎 奈那子